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低身長アラフィフ妻向けYZF-R25カスタム

YZF-R25立ちゴケ対策を工夫してみる

身長150cm前半初心者ライダーに YZF-R25 は厳しかった

40歳代半ばを過ぎて、急に妻がバイクの免許を取得しヤマハ YZF-R25に乗っています。

この車種はフルカウルスポーツの中では、比較的初心者に優しく乗りやすいと言われているようです。
ただ、小柄な妻には足つきが厳しく、これまで右に左に何度も立ちゴケしちゃってます。免許取得から2年が過ぎているのですがついこの間も倒しました。
公道上では大丈夫なのですけど、休憩明けの駐車場とか気が抜けて油断しているときにやっちゃうみたいですね。

 

立ちゴケは、メンタルのダメージがとっても大きいんですよね。
毎回倒しては「はぁ~~~っ」と凹んでいる様子を見てとても気の毒で……

 

バイクなので絶対に倒れないということはないのですけれど、少しでも妻の不安感を和らげる対策をとってきたのでその内容を記録しておきます。
あまりお金をドバっとかけない策がメインなので、同じ悩みを持っている方の参考になれば幸いです。

 

この記事の対象のバイクは、YAMAHA YZF-R25 2019年式 2BK-RG43J です。

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YZF-R25



お金をかけずに足つき性を改善する方策

まずは基本的なところです。
バイク自体の調整機能や装備で対処します。

  1. サスペンションのプリロード調整
  2. タイヤの空気圧調整

 

1.サスペンションのプリロード調整

YZF-R25はリアサスのみプリロード調整機構が付いています。
車載工具で簡単に変更できますので真っ先にこれを行いました。
7段階に調整できますが、標準の4から最弱の1にします。

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リアサスプリロード調整

これで乗車した時のリアサスの沈み込みが大きくなるので、足つきが改善します。
バイク自体が最初から持っている調整機構なので、大きなデメリットもありません。

 

実は車両購入時にプリロード調整は出来ないと思い込んでいて、初期状態のまま妻を乗せてしまって、初日から立ちゴケしたのですよね。
ちゃんと説明書を読まないとダメで、大いに反省しました。

 

残念ながらフロントサスペンションにはプリロード調整機構は無く、リアサス調整のみでしたが、初心者の妻本人がすぐに効果を実感できるほど有効な対策でした。

 

2.タイヤの空気圧調整

こちらはバイク屋さんからお薦めされたやり方です。
単純に指定空気圧から10~20%程空気圧を下げる。
タイヤの潰れが大きくなるので気持ち足つきが良くなるとのこと。

デメリットとしては多少ハンドリングが重くなったり、タイヤの減りが早くなったりというところでしょうか。

 

こちらは体感できるほどの効果は無かったようです。
とはいえ小さな変化の積み重ねが安心感につながっているかもしれません。

 

バイクを倒したときに壊れにくくする方策

次は心の傷を浅くする効果を狙っての対策です。

立ちゴケしてしまった後に、
「体は無事だったし、バイクも無事だよ!」
と声をかけてあげるために、多少お金をかけてのカスタムです。


中古で買ったバイクで最初からカスタムされていた部分もあるのですが、実施した傷付き防止策はこの通りです。

  1. バンクセンサーの取り外し
  2. ショートレバーへの交換
  3. カウリングプロテクターの取り付け
  4. ステッカーの貼り付け

 

1.バンクセンサーの取り外し

このYZF-R25、倒すと必ずと言っていいほどステップが折れます。折れまくりです。
これまで左右合計4~5本折られました。

 

どうやらステップの先に長いバンクセンサーが付いていて、これが接地した時にステップをねじ切る方向に荷重が掛かってしまうようです。

折れなくてもこのように捻じれてしまいますので、もう一回倒したら確実に折れます。

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ステップの捻じれ

のんびりツーリングがメインで、バンクセンサーを擦るような運転はありえないので取り外してしまいました。

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バンクセンサーの取り外し

 

2.ショートレバーへの交換

レバーもすぐに曲がったり折れたりしますので、優先対策事項になります。
#実際に折られました……
ハンドルバーよりも短いレバーに交換して、折れにくくします。

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ショートレバー交換

倒したときはバーエンドに傷がついてしまいますが、気になるときはヤスリで削って色を塗ればいいだけなので。

Amazonでお安いものを探して交換しました。
レバー位置の調整機構が付いているので、手の小さな妻には良い買い物になりました。

 

3.カウリングプロテクターの取り付け

カウル傷付き防止用に、ワイズギアのカウリングプロテクターを取り付けました(中古車購入時に最初から付いていたパーツでしたが)。

最初に言いますが、本当にバイクを倒したり転倒する確率が高い人にこれはお勧めしません!
#万が一のため、見た目を崩さずに保険的に付けておきたい方にはお勧めです。

 
実際に使ってみての良い点・悪い点はこのような感じです。
 
  1. 〇:カウルの傷つき防止には効果あり
  2. ×:プロテクターに貼ってあるステッカーが傷ついて目立つ
  3. ×:傷つけたら補修部品がなく左右全交換するしかない
  4. ×:プロテクターの取り付けステーが変形する

 

標準のカウルの左右についているウイングを交換する形で取り付けます。
樹脂パーツのウイング内部には金属のステーが隠されているのですが、これがあまり丈夫ではないのですね。
普通に立ちゴケしただけで変形してしまいます。
走行中の転倒の場合は、変形したステーがクランクケースカバーに当たりますので普通にエンジン側に傷が付きます。

 

また、見た目が非常にカッコいいのですが、表面のシルバーのステッカーが立ちゴケ時に真っ先に破れてしまいます。

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カウリングプロテクターのステッカー


ここがボロボロだと

「あ~倒しちゃったな~」

というのが如実にわかってしまうので、目的である心の傷を浅くする効果が全く無いのです。
補修部品の設定も無いので、修理には左右セットで買い直すしかありません。
メルカリには時々片方だけ出品されている方がいますが、そういうことです。

 

どうせ買うならちゃんとしたレーシングスライダーを買った方が良いかと思います。

 

4.ステッカーの貼り付け

何度かバイクを倒しているうちに、接地する場所がわかってきました。
リアカウルについては、そういった場所にカーボンプリントのステッカーを貼っています。

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カーボン柄シート

プロテクト機能があるほどの厚みは無いので気休めですが、実は既についてしまった傷の傷隠しの役割を果たしています。
心の傷を浅くする効果は絶大ですので、これはコスパが良くてお薦めです。

 

 

 

やらなかった足つき性改善策

足つき性についてやらなかった策は、以下4つ。

  1. リアサスのローダウンサスペンションへの交換
  2. フロントサスペンションの突き出し量変更
  3. ローシートへの交換、又はあんこ抜き
  4. 厚底ブーツ

リアサスのローダウン化と、フロントサスの突き出し量のアップはどちらもYZF-R25の優れた操縦性を損なう可能性があったので、実施していないです。
費用も掛かりますので、失敗したときのお財布ダメージもデカいですし……

 

ローシート、あんこ抜きは今後も立ちゴケするようであれば、やるかもしれません。
純正状態のシートはそれほど厚みがないように見えますが、1cmでも下がってくれれば効果は大きそうです。

 

厚底ブーツに関しては、シフトチェンジやリアブレーキ操作に十分に慣れていないうちはちょっと難しいかなと思い、普通のブーツを選んでもらっています。

普通のブーツでもスニーカータイプよりは靴底が厚いので足つきは少し良くなりますから。

 

破損や傷付きをあきらめた箇所

次は心の傷を浅くする対策でのあきらめ箇所2つです。

  1. ミラーの傷
  2. ウインカー取り付け部のカウル破損

 

まずミラーの方は倒したとき必ず接地するのでどうにもならず。
目視だとこの写真ほどは傷が目立たないので放置しています。

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ミラーの傷

 

もう一つはウインカー取り付け基部のカウル割れ。
購入時からLEDウインカーにカスタムされていたのですが、これがカウルに直付けされている構造になっています。

倒したときに運が悪いとウインカーが地面に接地することがあり、ウインカーごとカウル内側に突き抜けていく感じで、カウルが割れます。
高価なウインカーが無事なので、まぁしょうがないかなということで割り切ってます。

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ウインカー部のカウル割れ

 

250ccクラスはパーツが比較的安いので、あれこれ社外パーツを付けてバイクを守るよりは、純正部品を取り寄せてDIY修理した方が実は安上がりではないか?

と思い始めた今日この頃です。

 

その後の顛末

・・・後日、やっぱりシートのあんこを抜きました。

mototabilog.hatenablog.com