思いつき日帰りツーリングを後から思い出す用のブログ

なぜかツーリング記録が少なくて用品レビューとメンテ記録ばかりです

YZF-R25 2019 シートあんこ抜き(足つき改善)

サスをローダウンする前にシートで何とかしてみる

こちらの続きです。

mototabilog.hatenablog.com

 

この記事を読んでくださった方から、HyperProのローダウンサスを紹介いただいたのですが、たまたま純正シートが入手できたので、DIYでのあんこ抜きにまずトライしてみようかと。
サスのローダウン化は春先の定期点検時まで保留として様子見ということで。

 

妻のライディングスキルは、YZF-R25購入時からずいぶん上達してます。
ただ、自信のなさからメンタルが弱く、普段と異なるシチュエーションになると体が硬くなって立ちゴケリスクがアップしてしまってます。

例えば、混雑した駐車場とか、フェリー乗船時とか他人の指示で動かないといけないとき等ですね。

足つき改善で、もう少し自分に自信を付けてもらえるといいなと思ってます。

 

あんこ抜きの方向性

バイク屋さんからは購入時に
「YZF-R25のシートは、あんこ抜きしても1cmぐらいしか変わらないよ~」
と言われてはいたんです。

また最終手段としてローダウンサスが控えているので、お金を掛けずにお手軽に気楽にやってみる方向で、

  • 目標1cmダウン
  • 手持ちの工具でDIY(見栄えは気にしない)

を狙います。

 

新たに入手した純正シートを改造するので、最悪失敗しても元のシートを使えば良いですからお気楽にトライできます。

 

作業手順と必要工具

大まかな作業手順

  1. シートの表皮を外す
  2. 内部のウレタンフォーム粗削り
  3. ウレタン表面を整える
  4. シートの表皮を張る

 

必要工具

  1. タッカー(シート表皮を留める)
  2. マイナスドライバーとペンチ(タッカーの針を外す)
  3. グラインダーやサンダー(ウレタンを削る)
  4. ヤスリなど(ウレタンを整える)
  5. シートや掃除機(盛大に削りカスが出る)
  6. マスクやゴーグル

特にウレタンを削る作業が難しそうなので、手持ち工具の中から色々トライしてみて、適したもの見つけていく方向で進めます。

 

シート表皮を外す

シートのステーを外す

シートをひっくり返して、シート取り付け用のステーを外します。
ナット2つを外せばよいので簡単です。f:id:mototsuma:20230116193553j:image

 

針を抜く

シート表皮の端部ぐるっと一周、タッカーの針が打ち込まれているので、すべて取り外します。
針と表皮の間にマイナスドライバーを差し込んで、てこの原理で持ち上げると浮いてきます。
あとはラジオペンチで引っこ抜くだけです。f:id:mototsuma:20230116193608j:image

表皮を外す

針をすべて外し終えたら、表皮をシート後方から外していきます。
最前部の角部分は、袋状になっているので少し外しにくいです。f:id:mototsuma:20230116193732j:image

YZF-R25のシート内部は、防水フィルムなどは貼られておらず、すぐにクッション材であるウレタンフォームが剥き出しになってくれます。

 

ウレタン削りの手段

手持ちの道具をいくつか引っ張りだして、お試しで削ってみます。

  • ×カッター
    自分、あまり器用じゃないので最初から不採用です
    仕上げに少し使う程度にします
  • 〇ディスクグラインダー
    手持ちの適当なディスクを使ったら、粗削りにいい感じ
    ただ制御が少し難しい
  • 〇木工用ハンドサンダー細目
    力を入れやすく、仕上げにいい感じ

 

ウレタン荒削り

削りたい場所をマーキングして、大まかに削っていきます。

 

グラインダーのディスクはたまたま持っていた
「コンクリートTOPディスク」
です。f:id:mototsuma:20230116193753j:image

 

なるべく水平にそっと当てると良い感じに削れて行きます。
力を入れすぎると一気に削れるので慎重に。f:id:mototsuma:20230116193806j:image

 

このディスクは非常に滑らかに削れます。
ただ、シート前部の立ち上がり部分など、角度が急な個所はガタガタになってしまいました。

曲面に沿って滑らかに削るのは難しい……
f:id:mototsuma:20230116193817j:image

ディスクグラインダーが大きく重いのと、削りの際に手ごたえがほとんど無いというのが原因でしょうか。

まずは狙いのウレタン高さまで削ることができたので、仕上げで頑張れば良しです。

 

作業時は、ウレタンの削りカスが広範囲に飛び散ります。
作業環境には十分注意が必要です。

 

ウレタン表面を整える

ここからはハンドサンダーを使います。
以前木工作で購入したんですが、こういう感じの物です。

細目のハンドサンダーは、良い感じの面積と硬さがあるので、作業性が良くガタガタ部分を効率よく削り落とすことができました。f:id:mototsuma:20230116193840j:image

もしかしたらディスクグラインダーではなく、電動サンダーとハンドサンダーの組み合わせで削っていった方が素人向きだったのかも……

 

シートの表皮を張る

タッカー選び

シートを元に戻していきます。
表皮をかぶせて、タッカーを使い針を打ち込みます。

タッカーも以前木工作用に購入した安価なものを使います。
針は12mm×6mmの物が、もともとシートに打ち込まれていた針と同じサイズです。

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ただ、ちょっとパワー不足で最後まで打ち込めません。
少し浮くので、ラジオペンチで挟んで根元まで押し込んでなんとかしました。f:id:mototsuma:20230116201059j:image

バイクシート用と謳って販売されているタッカーもあるようなので、そちらを購入した方が良かったかもしれません。

 

シートを張る順番

こんな順番でシート表皮を張っていきました。

  1. シート後方を仮留め
  2. 一番シートが低い箇所の左右を引っ張りながら仮留め
  3. シート前方と後方を本留め
  4. あとは引っ張りながら左右を留めていく

 

しわが寄ったら針を抜いてやり直したり、多少シート表皮が浮いても気にしなかったりと、おおざっぱな仕上がりです。

針もまっすぐ水平に打ち込めてないです……
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ただ、表面の見た目はあまり純正状態と変わらない感じにはなりました。f:id:mototsuma:20230116201033j:image

 

実走行評価

肝心の足つきですが、自分が跨った感じではあきらかに純正とは違います。
妻にもトライしてもらいましたが、つま先のツンツン度合いが緩和されているとのこと。

 

1時間ほど試走してみたところ、お尻が痛くなりやすくなったということはなさそうです。
ただ、冬場でウィンターパンツを履いているからかもしれませんので、ここは長期的に評価していきます。

 

まぁ、いまのところ結果良好です。
暖かい季節にならないと、妻の乗車頻度が増えないので、最終判断までもう少し時間が必要な状況です。

 

今日もお疲れさまでした。