- 想定している冬のバイクツーリングの環境
- 2020年2月現在、保有のウインタージャケット
- 価格
- 素材(テキスタイル or レザー)
- デザインとサイズ感
- 防風性能・機能
- 防寒性能・機能
- その他ディティール
- 防水性能は気にしない
- まとめ
個人的ライディングウェア選びポイントの忘備録
想定している冬のバイクツーリングの環境
日帰り前提で、電熱ウェアに頼らないぐらいの寒さを想定しています。
- 気温 5℃以上(路面凍結なし)
- 一日の走行距離 300km~500km程度
- 高速道路の利用 有り(ただし早朝の走行は避ける)
- バイク本体への防寒装備なし(グリップヒーター、ハンドルカバー等)
- ライダーの耐寒性能 東北地方育ち、能力高め
2020年2月現在、保有のウインタージャケット
気にするポイント
- 価格
- 素材(テキスタイル or レザー)
- デザインとサイズ感
- 防風性能・機能
- 防寒性能・機能
- その他ディティール
気にしないポイント
- 防水性能
価格
お値段は大事です。
基本的に三万円以内で2~3年に一度買い替えぐらいのサイクルでしょうか。
飽きが来るのと、素材の進化を大きく感じられるのがそれぐらいということで。
素材(テキスタイル or レザー)
レザーは選びません
バタつきの少なさ、防風性能や転倒時の強度は、現在でも普及価格帯の化繊ジャケットよりレザー(牛革)の方が上と思います。
しかし、化学繊維の性能・機能進化が著しく、冬装備で積極的にレザージャケットを選ぶことは無くなりました。皮製品の手入れ、結構好きなんですけどね。
好きな素材は固めのナイロン
走行時のバタつき防止を考えると、ハリのある固めの感触の素材が良いと考えています。
このような素材を使ったジャケットは、大抵撥水加工が施されているので拭き掃除程度で汚れが落ちます。
冬でも多少は虫が付着するので、そういった時の手入れが簡単なんですね。
ジャージやデニム、コットン風のジャケットも販売されていますが、こうした面から選ぶことはありません。
話題のワークマンの防寒ウェア「ワークマン イージス360 リフレクトジャケット」も購入していますが、生地が柔らかいので高速走行時にはバタつきました。
街乗りにはとても優秀ですが、ツーリングにはちょっともの足りなかったです。
デザインとサイズ感
ショート丈よりもミドル丈
これは圧倒的にミドル丈です。
ちょっとした違いですが腰回りの暖かさに差が出ます。
前傾のきついバイクにはショート丈と言われますが、スーパースポーツでもミドル丈ジャケットで乗っています。
前傾姿勢でショート丈ジャケットを勧められる理由は、前裾がタンクのところで余って邪魔になるということだと思いますが、自分は気になりません。
本気で寒さと戦いますよ……というレベルの高級ジャケットや、これに似せたデザインの普及価格帯の商品は、流石に丈が長すぎるので避けています。
例えばこんな感じのものです。
重ね着前提でサイズ選び
ブランドやデザインによってサイズ感は異なりますが、ジャストフィットよりも少し大きめを選んでいます。
真冬は重ね着必須なので、インナーダウンやニット、厚手のフリースのために余裕が必要なのです。
特に胸周りですね。
ただ、あまりぶかぶかだと野暮ったく見えるので難しいところです。
今着ているモトレック ウインターパーカは少しお腹周りに余裕がありすぎて残念に感じてます。
腕周りは余裕がありすぎるとバタつきが出るので、そこは細身のものを選んでいます。
ベルクロで腕周りを締める仕組みのジャケットは選びません。
レインウェアみたいで少し格好悪いかなと。
防風性能・機能
もしかしたら防寒性能よりも大切かもしれません。
構造的には、ジャケットとインナーの間の空気層を体温で温めている形になります。
ジャケットの隙間から風が入り込むと、体温で温まった空気が一気に冷えてしまいます。
そこで、何よりもジャケットの中に外気を侵入させないことが防寒の原則と考えます。
素材そのものが防風性能を持っているとすると、冷気の侵入ルートは主に3つ。
- フロントのファスナー
- 首回り
- 袖口
フロントのファスナー
バイク用のウインタージャケットであれば、ほぼこういった防風フラップのついた二重構造になっていると思います。
首回り
冷気の侵入を防ぐボア付きのもの、首の合わせ目が二重になっているものを選ぶようにしています。
ファスナーを一番上まで閉めた時に、首が苦しくないかどうかは必ず確認しています。
例えば、ハイネックのインナーと組み合わせて着用した時に、首が苦しくてファスナーが上まで上げきれない、そんなケースがあったりします。
そうすると、そこから風が入ってきてしまい、せっかくの防風性能が台無しに。
ボアなしでネックウォーマーという手もありますが、着脱が面倒で自分は使わなくなりました。
袖口
ここはベルクロで閉める物一択です。
このタイプだと、どんなグローブでも合わせやすいですし、ベルクロをキッチリ閉めれば風の侵入を抑えられます。
普通のアパレルにあるこういったニットやゴムのタイプだと、ロングタイプのグローブと合わなかったり、グローブと袖に隙間が出ないように合わせ込むのが結構面倒だったりします。
いろいろ気を使って防風性の高いジャケットを選んだつもりになっても、実際にジャケットを着てバイクで走ってみないと、ホントのところは判らないんですよね。
意外なところから風が入ってきたり、最初は良くてもスピードを出すと全然だったりという経験は随分しました。
ですから、真冬のツーリングでは、ジャケットの性能が十分でも、薄手の防風ウェアをジャケットの下に着るということをしています。
防寒性能・機能
ウインタージャケットの肝ですね。
優先度は低めになっていますが、その理由として、ベースレイヤー(下着)、ミドルレイヤーと重ね着をする。
というのがあります。
なのでジャケット単体での防寒性能だけを頼るということはしていません。
必然的に、ハイエンド品よりも普及価格帯の製品で十分になるという理屈です。
また、防寒用のライナーが取り外し式のジャケットも多いですが、自分はそこも気にしていません。
外して着ることがほとんどないのです。
暖かくなったら春用の薄手のジャケットに切り替えてしまいます。
というのも、ウインタージャケットは、サイズに余裕をみています。
そこでライナーを外してしまうと、どうしてもぶかぶかになってしまって、着心地も見た目もよろしくないような気がしてしまうんです。
ちなみに同じ理由で3シーズンジャケットも購入したことはありません。
気分的にも季節ごとに着替える方がお出かけ前の気分が上がりますから。
その他ディティール
フード
フードは取り外し式じゃないとダメと考えています。
強風時の高速道路というシチュエーションでは、ジャマでジャマでしょうがなくなりますから。
でもモトレック ウインターパーカは素材が固いせいか、あんまりバタつきは気になりませんね。
安全性能と重量
ジャケットの重量は商品によって結構差があります。
安全性や防寒性が強力なものは重かったりします。
ジャケットの素材や、付属のプロテクターの数と素材の影響かと思います。
安全なのは良いと思うのですが、やはり重さがあると疲れてしまうので、ついつい軽めのものを選んでしまいます。
ポケット
左胸ポケットは必ず欲しいです。
小銭とかクレジットカードとか入れてます。
ETCが無い有料道路もまだまだありますから。
フルフェイスヘルメットを被った状態だと、お腹のポケットは使いにくく感じます。
下側がよく見えないので、手探りで取り出すときに落っことしそうで。
胸の方が取ったらすぐ視界に入るので安心です。
防水性能は気にしない
雨が降ったらレインウェアをさっさと着てしまうので、防水性は気にしていません。
ジャケットに防水性があっても、びしょぬれや泥はねだらけで、飲食店に入れませんから。
まとめ
だいたいこんなところで。
スポーツバイクにはタイトなデザインのライディングジャケットが似合うと考えているのですが、防寒性を重視したウインタージャケットはどうしてもボリューム感があるものが多くて、価格と見た目、性能でバランスが取れた製品を選ぶのは難しいです。
また、基本的にどんなウインタージャケットを選んでも、全身くまなく防風防寒は出来ないので、一番弱いところから体は冷えてきますし、体感気温は速度に比例して下がります。
ぶるぶる震えが来るまで体の芯まで冷え切ってしまうと、少し休憩したぐらいでは回復しにくくなります。
真冬のツーリングは無理して寒さと闘わず、寒さが染みて来たら暖を取るのが一番だと思っています。