リアブレーキキャリパーの分解清掃手順です
押し引きでリアブレーキの鳴きが気になる
最近HONDA モンキー125の取り回しで、リアブレーキからキーキー音が鳴るようになりました。
リアタイヤの回転に抵抗がある感じではないので、ブレーキの引きずりはなさそうで単なる鳴きかなと。
とはいえ、気になるので鳴きの解消を狙いリアブレーキのキャリパーを清掃してみます。
大まかな作業の流れ
こんな手順で進めていきます。
- ブレーキパッド取り外し
- キャリパー取り外し
- キャリパー清掃
- グリスアップ
- 元に戻す
必要な工具・グリス
漏れがあるかもしれませんが、これぐらいあれば。
- 六角レンチ 5mm
- スパナ 12mm
- ソケットレンチ 8mm
- ラバーグリス又はシリコングリス
- パッドグリス
- 洗剤と古歯ブラシ
- ブレーキクリーナー
- ウェス
作業手順
ブレーキパッド取り外し
リアブレーキキャリパーから、写真の箇所のゴムキャップを外しスライドピンの頭を露出させます。
六角レンチでスライドピンを外していきます。
(1)ピンが外れると内側のパッドが自然落下しますので上手にキャッチしてください。
スライドピンが外れても、そのままでは外側のパッドは外れません。
(2) 一旦キャリパーを車体外側にスライドさせます。
すると、外側のブレーキパッドと板ばね状のパッドスプリングも外れるようになります。
リアブレーキキャリパー取り外し
リアブレーキキャリパーのボルトは外側に露出していません。車体後方から見て写真の位置に固定ピンのボルトが見えます。
これをレンチで外します。
ピンが外れたらキャリパーがフリーになり、上方にスイングできるようになります。
車体外側にずらせばキャリパーを取り外せます。
ブレーキホースが邪魔で掃除の作業効率が悪いなと思われる場合は、ホースの固定ブラケットを外します。
こんな感じの8mmのボルトが2カ所ほどあります。
自分の場合は、サスペンションの裏側からキャリパーを通してホースを取りまわしバケツに放り込みました。
リアブレーキキャリパー清掃
キャリパーとピストンは歯ブラシと中性洗剤で清掃、スプレーのシリコングリスで作動性を改善していきます。
所謂揉み出しですね。Youtubeに丁寧な作業説明動画がたくさんあって勉強しましたので、ここで自分が語ることは無しにします。
清掃後はしっかり水分を取り除いておきます。
ブレーキパッド、パッドピンとディスクローター清掃
キャリパーが乾燥するまでの間にブレーキパッドとパッドピン、パッドスプリングをブレーキクリーナーで洗浄します。
ブレーキパッドの当たり方が均一ではない感じですね。音鳴りはこのせいでしょうか。
グリスの汚れでしょうか?ブラシも併用しないときれいになりませんでした。
ディスクローターはウェスにブレーキクリーナーを吹き付けて拭き取り清掃。
グリスアップ
綿棒を使ってラバーグリスをピストン外側に薄く塗布していきます。余分なグリスはなるべく拭き取っています。
キャリパーを固定するゴムのブッシュ部分にも塗布しておきました。
ブレーキパッド裏側にはパッドグリスを薄く塗布。ピストンが当たる場所だけで良いみたいですがここは適当に。厚塗りしすぎなければいいでしょう。
元に戻す
あとは逆の順番で組付けていくだけです。
パッドスプリングの向きに気を付ける程度でしょうか。
走行テスト
素人整備なので、近場の安全な場所でリアブレーキの動作を確認します。問題なさそうです。
押し引きの時のキーキー音も無くなりました。
作業はこれで完了です。
今日もお疲れ様でした。