あまり分解しないスイッチボックスのグリスアップ
ウインカースイッチの戻りが悪い
古いバイクあるあるですが、ハンドルのスイッチボックス内部が汚れて、各スイッチの動作が渋くなってます。
我が家のCBR600RRは、特にウインカーをキャンセルするときに押し込んだ感触とか、戻りの感触が悪くなってます。
ねばりつくような感じというか、とにかく操作していてなんか気持ち良くない……
新車のモンキー125も乗るようになったので、あちらのカチカチ入る感触の良さと違いがありすぎて余計に気になってますね。
ウインカースイッチの接触不良は無いので、最低限の分解で済ませ、簡単にグリスアップしたいと思います。
作業の流れ
全体的な作業の流れはこんな感じ。
- スイッチボックス取り外し
- ウインカースイッチ部だけ分解
- 摺動部清掃
- グリスアップ
- 元に戻す
必要な工具、ケミカルは、
- プラスドライバー No.1、No.2
- パーツクリーナー
- シリコングリス
- 綿棒
- ウエス
- 養生テープ
って感じです。
左スイッチボックス取り外し
ウインカースイッチのある左側のスイッチボックスを取り外します。
下面の2カ所のネジを外すだけで、上下に分割されて外れてくるので簡単です。
カウルが邪魔になるので、ドライバーはスタービードライバーがあると便利です。
自分は差し替え式のラチェットスタービードライバーを使っています。
スイッチ類につながっている電線は外さないので、このまま宙ぶらりんで作業を進めます。
カウルに傷をつけるかもしれないので養生テープを貼っておきます。
ウインカースイッチ分解
ウインカースイッチは内部の金属カバーの下にありますので、まずはこのカバーを外します。
小さいプラスネジ 1本を外せはOKです。
続けてカバー内部のプラスネジ 3本を一気にまとめて外します。
これでウインカースイッチの操作レバー部分と、金具2つが外れます。
ウインカースイッチレバー清掃
ウインカースイッチを操作するレバー部です。
古い黄色いグリスが硬くなったり粘性が強くなったりしています。
つまみの部分以外は金属なので、パーツクリーナーを吹きかけてしまってグリスをきれいに落とすことにします。
(念のため樹脂部分には養生テープでマスキングして作業しています)
スイッチ摺動部清掃
内部の左右に摺動する白い樹脂部分にもグリスがぐちゃぐちゃと付着しているので、綿棒で擦り落とします。
ここも分解してしまって、樹脂部品にダメージを与えないケミカルで掃除するのが一番と思いますが、なるべく分解しないというのが今回の作業の狙いなのでこの程度でとどめておきます。
綿棒を3~4本使って拭き取れる範囲の古いグリスは除去できました。
グリスアップ
グリスはシリコングリスを使います。
樹脂や接点にダメージを与える恐れがあるグリスは避けるようにします。
樹脂部分の摺動部、それと分解清掃したスイッチレバーの摺動部に、綿棒を使って適量グリスを塗布していきます。
指先の絵で示したところに金属玉が入っているので、落下させてなくさない様に要注意です。
写真の下側の電線がつながっている黒い樹脂部品には電極があると思われます。
その接点にグリスが入り込まない様、ここも注意が必要かと思います。
戻し&動作確認
元通りに組み立ててハンドルにスイッチボックスを取り付けて終了です。
操作がスムーズになり、ウインカーもきちんと点灯。
接触不良の不具合もなさそうです。
今日もお疲れさまでした。