Bluetoothインカム デイトナ DT-01 超スリム 高音質スピーカーを試す 2021/3/12 実走テスト追加
この記事はファームウェアV2.11・V3.00使用時の情報です。2021年4月ファームウェア V3.01のお話はこちらの記事。
薄型 高音質スピーカーに交換
先日のDT-01 ファームウェアアップデート作業時に、オプションで薄型 高音質スピーカーが発売されていることを知りました。
早速1個買ってみたので、インプレです。
DT-01のインプレ的なものと、ファームウェアV2.11については、過去記事参照。
パッケージの中身
パッケージはこんな感じです。定価が記載されてますね。
中身はシンプルです。
スピーカーと取り付け用のシールだけ。
「これで定価3600円(税抜き)?」と正直思います。
標準スピーカーと薄型スピーカーの違い
片側の重さ比較(実測)
- 薄型スピーカー:11g
- 標準スピーカー:15g
厚み比較(カタログ値)
- 薄型スピーカー:7mm
- 標準スピーカー:11mm
スポンジに覆われてるのでわかりにくいですが、指で挟んでみると確かに薄いです。
外径比較(カタログ値)
- 薄型スピーカー:φ40
- 標準スピーカー:φ40
写真では標準品の方が大きく見えるのですが、中身のスピーカーユニットは同じ大きさです。
ヘルメットに取り付けて簡単インプレ
装着ヘルメット
- SHOEI Z-7
耳のところがちゃんと窪んでいるタイプのヘルメットです。
ちょうどDT-01のスピーカーサイズと同じ直径の窪みなので、標準でも薄型でもぴったり収まります。
厚みの違い
写真では説明できないので文章での表現になってしまいます。
自分は耳が長めなので、標準スピーカーだと耳が引っかかってヘルメットの中で耳が折れてしまいます。
いわゆる「耳折れ問題」が発生します。
で、ヘルメットを被った後に指を入れたりしてなんとか耳を伸ばしてます。
薄型スピーカーに変えたら、ずいぶん改善しました。
耳の上がちょっと折れることもあるんですけど、少しヘルメットを動かした程度で耳が伸びてくれます。
これは良いですね!
音質の違い
薄型スピーカーには専用ファームウェアV3.00が用意されています。標準スピーカーにはV2.11です。
スピーカーとファームウェアはどの組み合わせでも音は鳴るので違いを試してみました。
標準スピーカー+ファームウェアV2.11
標準の状態がこの組み合わせです。
先日このバージョンに更新したら、音量が大きくなった感じがします。
タンデムで通話した感じでは、音量が大きくなったからか、会話は聞き取りやすい感じはしました。
旧ファームウェアよりノイジーになった様な気はします。気のせいかもしれませんが。
この状態でも高速道路を走るとかしなければ、十分クリアです。
標準スピーカー+ファームウェアV3.00
メーカー非推奨の組み合わせです。
通話のテストできてません。
スマホの音楽を再生して音質を比べてみましたが、正直V2.11との違いが判りませんでした。
薄型スピーカー+ファームウェアV3.00
メーカー推奨の組み合わせです。
通話のテストできてません。
スマホの音楽再生では、幾分標準状態より音がクリアな気がします。
標準スピーカーで感じる音割れ?感が少ない感じです。
ただ、本当に気のせいレベルです。バイクで走り出したら違いが判らない気がします。
薄型スピーカー+ファームウェアV2.11
メーカー推奨の組み合わせです。
通話のテストできてません。
スマホの音楽再生すると、少し遠くから聞こえてくるような感じです。
音が痩せているというか。
これもやっぱり気のせいレベルの違いに感じます。
実際にツーリングで使ってみた
テスト環境
2人でのツーリングでこの組み合わせと、ヘルメットを入れ替えての両方で通話テストを行ってみました。
OGKの方は割とうるさい系で有名なヘルメット、Z-7はそれに比べると防音性が高いヘルメットになるかと思います。
Z-7は自分で男性、OGKは相方の女性になりますので、声の高い低いの差があります。またOGK側の感想は聞きかじりです。
Z-7
一般道走行では、超スリムの方が少し音がクリアな気がします。人間の声の帯域を強調しているのか、バックグラウンドのホワイトノイズは標準スピーカーより聞こえるかもしれません。
高速道路で時速100km程度での走行では、ヘルメット自体の風切り音が大きくなりますが、OGK側の声はきちんと聞こえます。
しかし、このぐらいの外部ノイズが入ると、スピーカーの差は全く感じなくなります。
AEROBLADE3
一般道、高速道路ともに全く違いは感じられないそうです。
元々ヘルメット自体がうるさく、高速道路を走ると、Z-7からの発話はAEROBLADE3側では聞き取れないことがしばしばという状況でした。
この状況なので、スピーカーの差は無いも同然ということだと思います。
一般道では、普通に会話できてますが、こちらでも両者の差は感じなかったそうです。
結論
音質だけを求めたら、3,600円(税抜き)の価値は無いのではないかと思われます。
インカムに音楽の音質を求めても……という気もしますしね。
走行中の会話であれば、マイクに飛び込んでくる風切り音等の外来ノイズ、電気的なホワイトノイズ、スピーカーの音量の方が問題になるかと思います。
これについては、標準状態のDT-01はノイズは小さい方でクリアな会話が楽しめる性能は持ってます。
また、音量が欲しいということなら標準状態のV2.11ファームウェアでも十分足りてます。
#DT-01、ファームアップするたびに最大音量が上がってる気がするのですよね
音関係ではなく、耳折れに悩んでいる人に薦めたいです。
スピーカーの薄さはヘルメットを被ってすぐに体感できますので、これで解決する可能性は高いです。
聞き取りやすさを期待するなら、ヘルメットを防音に力を入れたタイプに変えたほうが効果は絶大かと。身も蓋もない結論ですけれど。
今はまだアッサリしか使ってないので、こんなところでしょうか。
もう少し実走で感じたことがあれば、この記事に追記します。